ショートカッツ / Short Cuts

最終更新: 2011年11月 / Last Updated Nov 2011

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収録作品初出一覧

  • 第1巻
    • ヤングサンデー増刊「大漫王」1996年 No.10 No.11
    • 週刊ヤングサンデー 1996年50号 ~ 1998年 4/5合併号 
       
  • 第2巻
    • 週刊ヤングサンデー 1998年6号 ~ 1999年12号、1999年21号 
       
  • 英語版 vol.1
    • PULP Vol.4 No.7 ~ PULP Vol.5 No.12 
       

単行本データ




ショートカッツ (1) / 小学館 / ISBN : 4091518710 / 900円 (857円)
1998/3/5
ブックデザイン : 大竹俊介

初版。ハードカバー。A5判 122ページ。
表1、表4は、カバーと同じだがタイトル、著者名等の表記がなく、イラストと、タイポグラフィのみ。英語版はこれを基にしたものと思われる。
表2、表3、見返しには登場人物の顔が一面に
タイトルページはカラーで、下着姿の女の子、着せ替えおもちゃ、兎丸メガネ。その裏ページは女の子の後姿




ショートカッツ (2) / 小学館 / ISBN : 4091793126 / 860円 + 税
1999/5/20
ブックデザイン : 大竹俊介

初版。ハードカバー。A5判 124ページ。
表1~表4、見返しのデザインは第1巻と同じ。
タイトルページはカラーで、千手観音風の女子校生。その裏ページは女の子の後姿
奥付ページに著者近影(撮影・D)あり

Short Cuts Vol.1 / Viz Communications, inc. / ISBN : 1591160316 / 12.95$ (USA)
June 2002
Book Design : Izumi Evers

ENGLISH ADAPTATION BY AKEMI WEGMULLER AND YUJI ONIKI
Touch-Up Art & Lettering / Cato & Tomoko Saito
Book Design / Izumi Evers
Editor / Alvin Lu

英語版。ソフトカバー。A5判変形 128ページ。左開き
タイトルページはカラーで日本版と同じ、着せ替えセット収録。ただし背景は黄色ベタ一色。
末尾に以下を収録

  • TRANSLATOR’S NOTES By Akemi Wegmuller (5ページ)
  • An Interview with Super-Conscious Manga Artist Usamaru Furuya By Chikao Shiratori, English Translation by Andy Nakatani (9ページ。うち1ページは「Palepoli」カバー(一部)、半ページは日本語版第2巻タイトルページの千手観音のカット。両者白黒)
    内容の一部は次のサイトで読める。
    Part I Palepoli Was Only the Front Door to Expression in Manga
    http://www.pulp-mag.com/archives/4.07/feature_03_interview.shtml 
    インタビュー日本語版では完全に翻訳されている。
    #1 「Palepoli」は漫画表現への入り口でしかなかった
    http://www.digipad.com/tokyu/inter/furuya/index.html
    他のインタビューについては「Other Works」を参照
  • About the Artist(1ページ、兎丸さんの写真付)。著者紹介の内容は、「Secret Comics Japan」からの転載(一部)

詳細については、「英語版について」を参照。

Short Cuts Vol.2 / Viz Communications, inc. / ISBN : 1591160316 / 12.95$ (USA)
August 2003
Book Design : Izumi Evers

ENGLISH ADAPTATION BY AKEMI WEGMULLER
Touch-Up Art & Lettering / Tomoko Saito
Book Design / Izumi Evers
Editor / Alvin Lu

英語版。ソフトカバー。A5判変形 128ページ。左開き
タイトルページは削除。
末尾に以下を収録

  • TRANSLATOR’S NOTES By Akemi Wegmuller (4ページ)
  • About the Artist(1ページ)。著者紹介は、「Secret Comics Japan」からの転載(一部)

詳細については、「英語版について」を参照。




ショートカッツ / 小学館 / ISBN : 4091863280 / 552円 + 税
2003/7/1
装丁 : 祖父江慎 + 柳谷志有 (コズフィッシュ)

新装版。ソフトカバー。B6判 248ページ。初版の2冊を1冊にまとめた
カバーと同じ絵が、美術手帖2006年2月号インタビュー記事内に「制作スタジオの入り口には、古屋さんがマンガ家になってから趣味で描いた油絵が置かれていた。」とある。
表カバー袖には、初版第1巻の着替え一式がカラーで印刷。最初のページに下着姿の女の子だけが白黒で。裏のページはなし。
第1巻、第2巻開始部分にそれぞれ「Part 1」、「Part 2」と入れ、初版第2巻あとがきの左右の女の子のカットをそれぞれに配置
初版第2巻のタイトルページ、「あしすたんとDつうしん」、「あとがき」、「Cut 100」、「著者近影」は削除。おまけまんが「あれから6年たちました」収録。主なキャラクター、および著者の6年後を描く。




ショートカッツ ハングル版 (タイトルは「最強女子高生 マイ」) / AniBooks / ISBN : 89-5919-082-9 / 8000ウォン
2006/6/15

ハングル版。ソフトカバー。 A5版 248ページ。右開き。新装版をベースにしているが、判型は一回り大きく日本語版初版と同サイズ。
カバーは新装版カバーと、Part1 CUT-71、CUT-77の合成。
裏カバーは新装版裏カバーの兎丸だけを銀色で描き、周囲に新装版表カバー袖の着替えを並べる
表カバー袖には一時期のWikipedia日本語版からと思われる著者紹介と、「Palepoli」から「ハピネス」までの著書一覧。
裏カバー袖にはAniBooksのものと思われる他の書籍の紹介。松本大洋「花男」、谷口ジロー「シートン」他2冊。

詳細については、「ハングル版について」を参照。


英語版について

英語版には日本文化、固有名詞、キーワードなどに適宜、脚注が付けられ、また巻末には詳細な翻訳者ノート(by AKEMI WEGMULLER)が付けられています。本自体も丁寧に、愛情を持って翻訳されており、一ファンとして嬉しいばかりです。ただ、印刷にシャープ感がないことと、左開きにするため裏焼きしているのは少し残念ですが…。

ここでは日本語版初版と英語版を比較し、適宜、英語版の脚注、翻訳者ノートを紹介します(日本語のWebページのみ)。また若干の補足も加えました(日本人にとって自明なものは、英語のWebページのみ)。

第1巻

CUT-1
日本語初版、英語版、ともにCUT-3までカラー。ちなみに日本語新装版はすべて白黒。
日本語初版では大河原松之介さん(英語表記はMatsunosuke Ogahara)テレカは本当にプレゼント。枠外に申し込み先(小学館ヤングサンデー編集部宛)の記述あり。日本語新装版では「現在、このプレゼントは行っておりません」。英語版はバックの「weekly young Sunday」を「PULP」に書き換え 🙂 テレカのプレゼントはなし。「PULP」は日本のマンガを翻訳紹介していた雑誌で「ショートカッツ」のほかに「Palepoli」も掲載された。現在、廃刊。
英語版脚注 : 質問 – コギャル(ko-gal)って何? 答え – 態度のでかい日本の女子校生のこと

CUT-2
英語版脚注 : 「OYAJI」- 若い女の子によだれをたらす、日本の中年サラリーマンのこと

CUT-5
英語版脚注 : 「Taro Kimura」- 有名な日本のTVニュースコメンテータ

英語版では「木村タローJr.」を「Taro Kimura」に。

CUT-6
英語版脚注 : 「SENPAI」- 上級生に対する呼び名

英語版では「帰宅部」を「Kill-Time Club」に。音を合わせた翻訳? 

CUT-8
英語版では「電話に、 … でんわ。」を「I phone … alone」に。 🙂

CUT-9
英語版では男のつぶやきを忠実に訳。

CUT-12
英語版翻訳者ノート : アメリカ人読者に女の子達が何の上に載っているのか分かるでしょうか。日本の選挙で立候補者は、絵にあるような自分の名前を屋根に大書したバンに乗り込み、拡声器から大声で名前を連呼しながら選挙区を回り、自分に投票するよう住民にお願いするのです。人通りの多い交差点では車を止め、バンの屋根に上ると、選挙演説を行って、支援を依頼します。

CUT-14
英語版翻訳者ノート : 伝統的に日本の高校は、容姿に対して非常に厳しいルールを設けています。スカートは厳密にひざから何センチメートル上か、または下か、化粧は禁止、マニキュアも禁止等々で、「道徳性を強制」します。最近では、これらのルールも効力を失いかけていますが、一部の学校では未だに堅持しています。兎丸さんは、女の子はいろんなものを身につけるが、短いスカートだけは交渉の余地なし、と言っています。

英語版では「イナガワサン」の語は省略。

CUT-15
英語版翻訳者ノート : 日本の夏祭りには必ずこのゲームがあります。子どもらは金属のフレームに薄い紙を広げて貼った器具を使って、浅いプールの中の金魚をすくいます。もちろん水の中に長くつけていたり、勢いよく振り回せば紙は溶け、裂けてしまいます。大体は3回のトライで数百円。このゲームを「金魚すくい」と言います。兎丸さんのマンガ「人魚すくい」は、「mermaid」の日本語訳「人魚(ningyo)」が「金魚(kingyo)」と韻を踏みます。

「ぜっぴん」や「特報写真」は「weired photography magazine」に。

CUT-17
英語版翻訳者ノート : 日本のTV番組に、持参した家宝や品物に対して専門の鑑定家が吟味し、金銭的な価値をつける番組があります。本当に価値のあるものと思われてきた品物が一転、まるで無価値なものと分かったり、その逆が起きるところにおかしみがあります。番組はクイズショー形式で、有名人の出席者がまず品物の本当の価値を考えたあとで、専門家の意見が述べられます。

CUT-18
英語版では、「山さん」はちゃんと「MR. YAMA」に 🙂 

CUT-19
英語版翻訳者ノート : 日本のコメディ業界は、大阪をベースにしたエンタテインメントコングロマリット「吉本興業」が多数を占めています。結果、日本のコメディアンの多くは大阪出身で、大阪の方言「大阪弁」を話します。コメディアンの多くは二人組み。大体、片方が大きな声で騒々しく、ほとんどの台詞をしゃべる(つっこみ)のに対し、もう片方は黙っています(ぼけ)。女の子が変身するのは「やすし」で、二人組み「やすしきよし」の「つっこみ」。よく見られる光景として、ぼけがおかしな真似をすると、つっこみが頭をたたきます。吉本の影響は広範囲に及ぶため、東京に住む人間は、大阪人はすべて生まれつきのコメディアンだと考えるほど。実際、大阪弁そのものがおかしく聞こえます。

「ちゃんと話にオチつけんかいっ」は「Where is the fucking punch line!?」。「オチ」は英語で「punch line」だそうで。

CUT-20
英語版翻訳者ノート : “オザケン”とはシンガーソングライターの小沢健二のこと。この話はおそらく彼のボーイッシュなルックスから、デパートでの彼の登場するイベントと、学校が休みのときにデパートで催される子供向けイベントとを合成したもの。私が子どもの頃からの定番で、人気のあるTV番組のアクションヒーローの衣装を着けた役者が、会場の子どもらを助けるため、ステージの上でモンスターと戦います。着ぐるみの”オザケン”が叫ぶのは、ウルトラマンや仮面ライダーの真似。ヒーローはいつも自分の名前のついたアクション「仮面ライダーキック!」「ウルトラマンビーム!」を叫びながら敵に発します。

3コマ目には一応、小沢健二ならぬ、小澤健一郎って描いてありますけどね。 「おつかれ」を「Sure was hot in there!!」に 🙂

CUT-23
英語版翻訳者ノート : 私には使い捨て消費文化に対する、鋭い批判と読めました。

CUT-26
英語版翻訳者ノート : この話は日本の大勢の子どもの、信じられない長距離通学を皮肉っています。日本では、いい職に就くには一流大学を卒業しなければならない、一流大学に入学するにはいい(私立の)高校に通わなければならない、と考えられていますが、こうした学校はだいたい遠方にあります(この状況は少し変わりつつあります)。いずれにせよ、日本には1時間から2時間、ときにはそれ以上かけて、毎日学校に通っている子どもが大勢います(時間は片道)。

CUT-28 
「おちんこ」ならぬ「おしっこ」は、「weenie」ならぬ「wee-wee」。「男根」ならぬ「だいこん」は、「penis」ならぬ「peas」。翻訳がんばってます。

CUT-29
英語版翻訳者ノート : 「太陽にほえろ」は70年代初めから中頃までに放映された、大変有名な刑事物のTVシリーズです。この話(および、次の話やその後に続く多くの話)は、番組中の多くの刑事がニックネーム(ジージャン、またはジーンズ、ゴリラ)を持つことに由来し、制服姿のコギャルを番組中の登場人物に交えています。

Wikipediaによれば放映は1972年7月21日から1986年11月14日。
「パンチラ」は「panty flash」に 🙂

CUT-32
「とんでも超変態系」は、兎丸さんが挿絵を担当した書籍の名前です。
ブレンダ・ラヴ 「トンデモ超・変・態・系」 二見書房 / 船津歩訳 / 唐沢俊一監修 ; ISBN: 4576961837 ; (1996/12)

CUT-33
英語版翻訳者ノート : 英語の場合、この話はうまく成り立ちますが、日本語の場合、よりインパクトを持ちます。最近では女の子が常に「男言葉」を話すため、ストーカーが男の方だと最後のコマまで思わされるからです。10年前、20年前だったら、このマンガは無理でしょう。女の子風のしゃべり方に、最初からばれてしまうからです。

CUT-34
英語版翻訳者ノート : 有料のデートとは「援助交際」とも呼ばれ、もちろん女の子から持ちかけられる売春を婉曲的に表します。女の子はアマチュアで、この表現はプロの売春と区別するために使用されます。またフリーエージェントで、ポン引きはいません。多額のお金を「簡単に」稼ぐためだけに、女の子らは援助交際します。

CUT-37
英語版翻訳者ノートには「ゴルゴ13」の記述がないので、この英語版のWebページには次の記述を加えました。

「ゴルゴ13」はさいとうたかをによる、同名のスナイパーを描くマンガ。1968年の連載開始以来、現在も連載が続いており、日本でもっとも有名なマンガの一つ。主人公のゴルゴ13は太い眉が特徴。日本人なら最後のコマで、みゆきが彼の娘と分かる。ただし、実際にはゴルゴ13のプライベートは誰も知らない。このマンガの途中、スコープからの風景、人物の感じはさいとうたかを風。それ以外のプリティ感とのミスマッチがおかしい。「ゴルゴ13」の詳細についてはhttp://www.saito-pro.co.jp/golgo/ を参照。

CUT-41
英語版翻訳者ノート : この話はもちろん国をあげてのコギャル熱を、仏教のようなメジャー宗教に例えてネタにしています。仏教は7世紀から16世紀にかけて人々の生活を支配しました。この時期、代表的な寺院が建立され、奈良東大寺の大仏、鎌倉の阿弥陀如来像など巨大な仏像を擁するものもありました。

CUT-42
英語版では縦の台詞を横ににする関係上、上下にスペースができます。大体の場合は、そのまま空白ですが、この話では、スペースにハートや花のカットを散りばめています。分かってますね。

CUT-43
英語版翻訳者ノート : 渋谷とはもちろん、ショッピングとエンターテインメントの街、、クールと魅力とが両立する場所。そしておそらくお固い母親には悪の巣窟に思われているであろう場所。パルコは有名なショッピングセンター。「渋谷サウント」は、日本語の「渋谷系」から。音楽のブランド名を指し、コーネリアスやカヒミカリィなどによって人気が出た。

英語版のWebページには次の記述を加えました。
CUT-20の小沢健二もいわゆる渋谷系。ソロ活動以前に後の「コーネリアス」こと小山田圭吾と組んだユニット「フリッパーズ・ギター」は渋谷系の先駆的存在。
「バビル2世」は横山光輝による1971年のマンガ。マンガよりもそれを原作としたアニメの方が有名で、そのオープニングソングもまた有名。その歌い出しは「砂の嵐に囲まれた、バベルの塔に住んでいる、超能力少年バビル2世」。ここではバビルとパルコをかけている。

following “ad”
英語版翻訳者ノート : この「広告」のビジュアル的なおかしさは、日本語から翻訳時に失われてしまいそうです。”sweetheart(恋人)”、またはボーイフレンド、ガールフレンドのことを日本語では「koibito」といい、「romantic love(恋)」に「person(人)」と書きます。romantic love(恋)の漢字は、strange(変)の漢字にとてもよく似ています(見た目が似ており、下半分だけがわずかに異なります)。「strange(変)」に「person(人)」と書くと「henjin」になり、文字通りの意味は「strange person」です。金さん、銀さんは100歳を超える双子の姉妹で、よぼよぼの老人ですが超有名人。プロボーラーレイコについては分かりません。

これは「プロゴルファー祈子」の間違いでしょう。「プロゴルファー祈子」は1987年に放映されたTVドラマ。元天才ゴルフ少女、現在不良グループのメンバー 祈子(れいこ)は、武器の5番アイアンを手に、父の無念を晴らす!

CUT-45
英語版翻訳者ノート : 15世紀、宮中の若い姫君たちは「羽根つき」のようなゲームをして楽しみました。「羽根つき」は、木製のパドルで、羽根のついたシャトルを打ち合うゲーム。このマンガの姫君たちは、スペース・インベーダーやその他のゲームの、前コンピュータ時代バージョンを発明しています。これだけでも十分面白いのですが、オリジナルの日本語版では、ゲーム用語に漢字を当てるアイデアも盛り込まれています(UFO、インベーダー、ファイナル・ファンタジー等はすべて漢字だけで書かれています)。「戦国時代」は、日本史のある期間のことで(1467年~1568年)、特徴として常に小さな封建国家通しが戦争状態にありました。つまりこのマンガは、現在のゲーム業界の状況をも示しています。最後のコマは室町時代(15世紀)の、古い絵巻物のようなデザインになっています。

CUT-46
英語版翻訳者ノート : 兎丸広告の別バージョンでは「oyaji(親父)」をそのまま、翻訳しませんでした。「oyaji」は、「お父さん」を表す言い方の一つですが、ある特定の文化的なタイプ、中年男性を指すのにも使われます。この場合、「コギャル」同様、そこにはたくさんの語られない形容詞が含まれています。たとえば下品な、薄汚れた、使えない、低俗な、酔っ払ってからむ(酔っ払っていないときも)、下手な駄洒落の最低のユーモアセンスなど。「Old fart(ろくでなし、くだらないやつ」が考え付くうちでもっとも近い英語の表現です。

CUT-47
英語版翻訳者ノート : ここでの「運動」、より正確に「乾布摩擦」は、毎日乾いたタオルで体をゴシゴシこする健康法で、血行やその他によいと言われています。このスパルタ式運動は屋外で、早朝、(マンガのように)上半身裸で行います。時代遅れで、もちろん、oyajiの運動です。

CUT-50
英語版翻訳者ノート : この話のオチが分かるかどうかは、マンガ「ドラえもん」をどれだけ知っているかにかかっています。「ドラえもん」は日本のすべての子どもに熟読され(アニメも見られ)ているマンガ。未来から少年を助けるために来た猫が、ドラえもんです。ドラえもんは、少年にいろんなことをしてあげますが、机の引き出しを通ってタイムトラベルに連れて行ったのもその一つ。最後のコマで出てくる名前は、そのおまけ的な証拠で「しずか」は「ドラえもん」のメインキャラの女の子。「のびた」は男の子のメインキャラ。このマンガでは若干大きくなっていて、相変わらずのびたは眼鏡をかけていますが、しずかはコギャル化しています。

ドラえもんは猫、ではなくて、ネコ型ロボット、なんですけど…。

CUT-51
英語版翻訳者ノート : 「番長」は60年代から70年代初期のマンガ、テレビアニメに定期的に登場するキャラクターのタイプ。ここでは絶滅危惧種の取り扱い、動物園の人工的な環境での生活を強制される動物の解説と、いかに日本が変化したかを、マンガのポピュラーなフォーマットを借りながら、見事な形で結び付けています。
辞書によれば「番長」は「ギャングリーダーの年少版」。翻訳には、同様に古風な言葉「J.D.」、または「フーリガン」を使うことを考えましたが、ここでの話のように「番長」は非常に特徴的な文化的タイプとして使われます。このため翻訳ではそのまま「bancho」としました。「さらし」は白い木綿の帯状の布で、お腹の上部で巻きます。さむらいが着物の下に着けていたもので、刀傷が広がるのを防ぎます。タフに聞こえるので、最近までやくざや不良は、自分の悪さを見せるシンボルとして、さらしを着けていました。「げた」は番長が足に履く木製のサンダル。以前は、特に貧困層や労働者階級においてもっとも一般的な履物でしたが、今日ではもう誰も履いていません。

英語版のWebページには次の記述を加えました。
ちばてつやは「あしたのジョー」「おれは鉄平」「あした天気になあれ」などで有名な漫画家。後の漫画家に多大な影響を与えた。60年代から70年代にかけて「番長」系の作品を執筆。このマンガの番長はちばてつや風。

翻訳者ノートの「J.D.」の詳細は分かりませんでした。

CUT-53
国語教師はEnglish Teacherに。併せて単語も変更。亀井先生のカットは活字がかぶっているので、1コマ目から転記。ホント、丁寧に訳しますね。

CUT-54
「ノーパン」は「BARE-ASS」に。「No Panty」じゃ駄目ですか?

CUT-56
英語版翻訳者ノート : 女性だけで演じる宝塚レビューについて知っている人もいるでしょう。私は宝塚レビューを少女漫画の実現と見ています。実際、「男性」は少女漫画に出てくる男性のように、美しく、中世的で、労働者階級の脅迫的な男性ホルモンとは無縁で、ファンのうち女性が圧倒的多数です。内容はいつも不滅のロマンチックな恋愛で、常に安っぽく、ドラマチック。「ベルバラ」(ベルサイユのバラ)は、マンガも含めて大きな社会現象になったのでご存知の方もいるでしょう。ご存知ない方のために説明すると、宝塚レビューでロングランヒットになった作品で、男装のオスカー(フランス革命中のパリで、男性士官を装った女性)が、別の士官アンドレと恋に落ちます。この話では、「Takaraduka Senpai」がオスカーの格好をしていて、アンドレ役を名前の似たMr.Andoが担っています。「Senpai」は皆さん、おわかりでしょうから、そのまま使いました。上級生を意味する語です。日本語の「fuuki(風紀)」は「dress check」と翻訳しましたが、「fuuki」にはより広い意味があります。厳しい学校では一切の化粧、イヤリング、他の貴金属、染めた髪が禁じられています。Mr.Andoが計っているのははスカート丈。実際にそんなルールのある学校もあるのです。

CUT-58
英語版翻訳者ノート : 広末涼子を知っていますか? 大量のコマーシャル、TVドラマ、映画に出演中で、最近ではリュック・ベッソンの映画「ワサビ」で主役を演じています。

CUT-59 
英語版翻訳者ノート : この話は日本の徒弟制度に対するパロディです。まず年若の弟子は師匠の家に住み込み、そこで何年も生活します。最初は師匠の召使いと大差なく、必要に応じて身の回りの世話をしますが、その場にいることで弟子には、重要な観察の機会が与えられます。日本の弟子は、師匠のスキルを文字通り盗まねばならず、これは4コマ目にほのめかされている通り。最終的には、注意力、感性、努力、才能などで自分が価値のある人間と証明できれば、師匠は実際の物事を教え始めますが、それはかなり先の話。日本の師匠は荒々しさと厳しさで悪名高く、弟子が賞賛を得ることは実質的にありません。最後のコマはこの点に触れています。

CUT-60
英語版翻訳者ノート : 日本では、パン粉をまぶし、油で十分に揚げた肉の切り身(ちょうど、シュニッツェル(子牛肉のカツレツ)のような)を「katsu(カツ)」といいます。一方「Short Cuts」の「Cuts」は「kattsu(カッツ)」と発音します。

あぁ、この話を覚えていたらブログに「ショートカット」(単数形)などと書いて、兎丸さんに「違うよ」などと云われずに済んだものを …。 <- でも、ちょっと自慢 🙂

CUT-61
英語版翻訳者ノート : 日本の田舎では急速に人口が減少しています。若者が村から、仕事のある市街地へ出ているためで、村には老人だけが残されています。過疎の村々では対策として、観光客をひきつけ、場合によっては新しい住民を増やす目的で、再生プロジェクト「mura-okoshi」(文字通りの意味では「村を起こせ」)を始めました。典型的なパターンとしては「onsen」を掘り、湯治場リゾートを目指す村がほとんどですが、中にはラベンダー畑や他のハーブを植栽したり、都市生活者の気を引く工夫をする村などもあります。ほとんどの場合、土地の特産品に結び付け、お店ではその特産品を使ったあらゆるもの、ケーキからお酒、そば、アイスクリームまでが売られます。このマンガの村では、全国的なコギャルブームに目をつけ、「コギャルの村」に賭けることに決めます。最初のコマ、丸の中に漢字の入った看板には、絵的な面白さがあります。看板の漢字は「cha」と書かれていて、お茶のことを指し、このマンガのように、お茶の宣伝では漢字の周りに円を描きます。「cha」には茶色の意もあり、「chapatsu」とは茶色に染めた髪のこと。このマンガではお茶のシンボルの下にカタカナで「patsu」と描かれています。もちろん染めた髪は、コギャルの重要なアイテムの一つだからです(ひゃぁ)。

英語版のWebページには次の記述を加えました。
つげ義春は、「ガロ」を舞台に活躍したマンガ家。「ガロ」は最初に兎丸さんのマンガ「Palepoli」を掲載した雑誌でもある。つげ義春の作風は全体的に暗く、救いのないものが多いが、なぜかひきつけるものがあり、ファンも多い。影響を受けたマンガ家も多数で、兎丸さんもおそらくその一人。たびたびパロディにしている。「コギャルの村」の背景はつげ義春風。

CUT-62
英語版翻訳者ノート : 日本の「manga」よりずっとおおげさな、アメリカの「cartoons」との違いをネタにした話。マリコは数年の滞米から戻ってきたばかりなので、バックス・バニーを思わせるアメリカの「cartoons」のキャラ化しています。

CUT-63
英語版翻訳者ノート : 日本の学校ではよく教室で体操着に着替えます(生徒はロッカールームを持っていません)。着替える際には男子と女子で入れ替わります。

地味君にもつげ義春を見るが、私だけ? ちなみに「地味君」は「Zero Boy」。

CUT-67
質問に答えている三人は、同時期にヤングサンデーに連載していた漫画家と、そのタイトル。

CUT-72
英語版翻訳者ノート : 西洋のステレオタイプな日本がネタになっているのはお分かりでしょうが、英語しか介さない読者にとって、書かれてた文字のビジュアルな面での風刺については難しいでしょう。多くの漢字が倒れていたり、逆さまになっていたり、間違っていて、外国で見るTシャツ、帽子、刺青に書かれた(間違った)日本語に対する、パロディになっています。

CUT-73
英語版翻訳者ノート : ここでの”Shorts”(訳注:ブルマーのこと)は、暗い色をした厚めのショーツのことで、下着の上に履きます。よくミニスカートを履いた女の子が履いていて、当然そのときには下着は見えません。体育の授業でも着用されます。

CUT-75
英語版翻訳者ノート : この話は「まことちゃん」へのオマージュです。「まことちゃん」は非常に人気のあるギャグマンガの主人公。有名なホラーマンガ家、楳図かずおの70年代の作品です。兎丸さんはここで、まことちゃんをコギャル化しています。「まことちゃん」を読んだとき私は子どもでしたが、ムカムカしたのを覚えています。躁病気味で、この絵と同じおかっぱ頭、半分壊れたイドを持ち、とぐろを巻いたうんこがトレードマークのまことちゃんが、程度が低く、やり過ぎで、糞尿まみれのジョークを繰り広げます。まことちゃんの話し方は独特で、ここに再現されている通り。なお主人公の名前は、女性名である「まこ」に変えられています。

まことちゃん、おもしろいけどなぁ。楳図かずお、まことちゃんについては、オフィシャルページ(http://umezz.com/)を参照してください。

CUT-76
英語版翻訳者ノート : 最後のコマは日本人読者の白人男性は家事をするものだ、という認識を表しています。もちろん女々しいことと思われているせいですが、日本人男性は決して妻の家事を手伝いません! (実際にはこうした考えた方は若い30代までの男性では変わってきており、家事も手伝います)

CUT-78
英語版では「princess monotone (モノトーン姫)」ということで退屈な話に動物が飽き飽きするという、アクロバティックな翻訳をしています。

CUT-79

英語版のWebページには次の記述を加えました。

CUT-78は「もののけ姫」の、CUT-79は「風の谷のナウシカ」のパロディ。おじさん達が王蟲化しています。それぞれ宮崎駿監督の作品で、「千と千尋の神隠し」で彼はアカデミー賞アニメ部門に輝いています。アニメ、映画監督して有名ですが、「風の谷のナウシカ」にはマンガ本もあり、ここのタッチはその漫画風です。 

CUT-83
英語版翻訳者ノート : 日本でいじめは大きな社会問題です。子供は学校で、時には文字通り死に至るまでいじめられ、一方、社会人には、仕事中のいじめがあります。いじめを理由に多くの子供が登校を拒否するため、学校側もあらゆる手段を尽くしてこの問題に対処しています。

CUT-84
英語版翻訳者ノート : 「プリッツ」は、プレッツエルを元にした日本のお菓子のブランド名。細長いお菓子で、マンガにあるように箱入り売られています。

CUT-87
英語版翻訳者ノート : 「ビジュアル系」ロックバンド(何てすばらしいネーミング!)は、派手な化粧をして着飾った少年達のことですが、恐らくどんな姿か想像もつかないでしょう(そこが肝心なところなのですが)。KISSのような「仮装」でなく、髪型、コスチューム、舞台のすべてがとにかく芝居じみていて、逆に音楽は添え物的な扱い。多くの女性ファンがいます。私には歌舞伎伝統の延長に感じられます。

「ルカ・ムーン」の「隆二」は、「Luna Sea」の「隆一」のもじり。「Luna Sea」はビジュアル系の代表的なバンドで、(河村)隆一はリードヴォーカル。ただし音楽性はある(と思う)。詳細はオフィシャルページ http://www.lunasea.co.jp/ で。翻訳は「KOJI」になっているが、これはエラー。

CUT-88
「ナムロちゃん」は「アムロちゃん」のもじり。アムロちゃんこと「安室奈美恵」は超アイドルでありながら、歌も踊りもうまい。90年代には爆発的な人気を誇り、ファッション、メイクでコギャルらに多大な影響を与えた。詳細はオフィシャルページhttp://www.avexnet.or.jp/amuro/index.htmlで。

CUT-90
英語版翻訳者ノート : ママの着ている「Misora」Tシャツで美空ひばりのファンと分かり、年がばれます。

CUT-94
英語版翻訳者ノート : “I’ve reached my phisical limits!” とは、”Tairyoku no genkai! (体力の限界!)”の直訳。偉大な横綱、千代の富士が、まだ10代の貴乃花に負けて引退した際の言葉です。若手スターとの対戦で表れた、最初のかげりの兆候だけで最盛期に引退しました。また右ページの5コマ目にあるとおり、コギャルは筋肉がつくのを嫌います。理想はとてもやせた体、細い腕と足です。

MAI-NO-UMI(舞の海)は実在する力士です。

CUT-95
英語版翻訳者ノート : “Manga kissa”とは、数千冊から数万冊までの蔵書を備えた、さながらマンガ図書館のようなカフェのこと。飲み物代として300円から500円(3ドルから5ドル)を払えば、2、3時間と言わず、1日中と言わず、好きなだけ座って、マンガを読めます。

「お~い!竜馬」は「AREA 88」に 🙂 部屋にはPalepoliがあります。

第2巻

CUT-2
英語版では「お母ちゃん」を「Dear Mother」と訳していますが、ここは奥さんへの手紙に思えます。

CUT-4
英語版翻訳者ノート : 「Tenkawa(天川)」とは神道への聖なる河、「Garan(我藍)」とは仏教の僧院。この二人の老人は典型的な日本の価値、今ではコギャルに足で踏みつけられる程度の価値、を象徴しているように思えます。ただし、この名前は日本以外の読者のほとんどには、あまり意味はないでしょう(日本の若者にさえ不明な名前です)。現在の日本人は、昔に比べて多くの肉や卵、日々の食事を摂るため、結果、若者世代は一世代前に比べ30センチほど背が高くなっています(と、私には思えます)。私は155cmですが、多くの中年男性よりも長身です。

CUT-5
英語版翻訳者ノート : 「Kannon(観音)」(中国語のKuanyin)は、日本では常に女性。なのでこの話とは合っていません。彼女は無限の慈悲を持つ神様、菩薩です(オチでほのめかされています)。ときどき多数の手を持つものとして表されるため、「Thousand-Armed Kannon(千手観音)」と呼ばれます(他にこのように表現される神はいないため、兎丸さんは観音を使わざるを得なかったのではと推測します)。「offertory(奉納、賽銭)」とは、神社の神様の前に置かれた木製の箱。お祈りをする際に、献金としてお金を投げ入れます。

CUT-6
英語版翻訳者ノート : 「Kimutaku(キムタク)」こと、SMAPの木村拓哉は、もちろん日本でもっとも有名なセクシー男性の一人。「Sorimachi(ソリマチ)」と、一般に苗字だけでよばれる反町隆史は、また別のかっこよくて人気のハンサム。

CUT-8
「クリック」が「lick」と英訳されています。で、「lick」は「なめる」の意。なんて素晴らしい!

CUT-12
英語版翻訳者ノート : “Enka(演歌)”は、ポピュラーミュージックの一ジャンル。伝統的な楽曲と、技巧的な歌唱法が特徴。年配の人や田舎で好まれ、叙情的な歌詞も含めて日本版カントリーミュージックと言えます。

以下は追加。
吾妻ひでおは、70年代後半から80年代前半に活躍した漫画家。漫画の中にロリコンとSFを同居させ、オタク文化の形成に多大な影響を与えた。80年代後半はネタ切れに苦しみ、失踪。一時完全にその存在を忘れられるが、2005年自伝「失踪日記」で突然、脚光を浴びる。
公式Webサイト : http://azumahideo.nobody.jp/

CUT-14
英語版の脚注は「Remember CUT-94?」。ちなみに新装版では、誤って脚注を消してしまっています。

CUT-15
「Palepoli」のあとがきで使われた古代パレポリ文字が一部使われている。3コマ目、2行目の4文字は「あとがき」、3行目の3文字は「ふるや」。英語版はフキダシの中でぐしゃぐしゃにしてしまっている。

CUT-19
キャラは水野純子風。海外でも有名だから説明はいいでしょ。
公式Webサイト : http://www.h4.dion.ne.jp/~mjdotcom/

CUT-20
英語版翻訳者ノート : 日本語版でサタンは大阪弁を話しています。第1巻 CUT-19の英語版翻訳者ノートで述べたように、大阪弁はコメディアンに通じます。あのCUTでは漫才コンビやすしきよしの横山やすしをフィーチャーしていましたが、このCUTでは相棒であり、ここしばらくは国会議員の西川きよしが取り上げられています。選挙活動の際、政治においてコメディアンに何ができるのかという質問に彼は「You gotta start small and keep at it(小さなことから始めて、それを続ける <= 小さなことからこつこつと)」と答えました。これは彼の選挙活動でのキャッチフレーズにもなりました。

CUT-21
英語版翻訳者ノート : 「Kinpachi-sensei(金八先生)」はとても有名な80年代のTVシリーズ。主演は武田鉄矢。完全なタイトルは「Sannen B-gumi Kinpachi-sensei(3年B組金八先生)」。「gakuen dorama(学園ドラマ)」という、元気があって、誰からも好かれる先生を主人公とするジャンルの中で、長寿番組の一つ。金八先生は職務に熱心で思いやりがあり、常に問題の解決に努め、また生徒全員を彼の行動に巻き込みます。

CUT-23
英語版翻訳者ノート : 「Jun-kissa(純喫茶)」、直訳すると「pure coffeshops」は過ぎ去った時代の遺物。今も営業している店はありますが、とても古風で、10年以上前からあるような店です。名前に「pure(純)」と付くのはアルコールを出さないためと思いますが確証はありません。ともかく、この手の店のオーナーは必ず「master(マスター)」と呼ばれます。このマンガは幸福で健全な時代、今ではテレビでしかお目にかかれない時代を思い起こさせます(アメリカ人にとっての50年代、「Beaver(Leave It to Beaver? ビーバーちゃん)」や、「Father Knows Best(パパは何でも知っている)」のような時代)。現在では、無愛想で、自分のことしか興味のないアルバイトがコーヒーを出し、とてもこのマンガのような愛想の良い態度は見られません。女の子達は、人間味のないコーヒーショップしか知らず、この手の家庭的で小さな、誰の助けも借りず、オーナー一人で経営しているようなコーヒーショップに行ったことがないのでしょう。

翻訳者ノートはまったく正しいのですが、このCUTが石井いさみの超有名作「750ライダー」のパロディと分からないと厳しいかも。「750ライダー」は1975年から1985年まで週刊少年チャンピオンにて連載された偉大なマンネリズムを拝する古典的なラブコメ。7コマ目の二人が主役。マスターは喫茶店「pit in(pit stopのこと。和製英語)」のオーナーで、いつもこのマンガのようなことを言っている。
したがって最後の台詞「Just like on TV」は誤訳で、直訳「Real master!!(本物のマスター)」か、あえて訳すなら「Just like in Manga(漫画で見たわ)」。

CUT-38
英語版翻訳者ノート : 「Cosplay(コスプレ)」はオタクの俗語で、衣装を着替えて変装すること。集会でマンガやアニメのキャラクターに扮したり、または寝室で看護婦や女王様の格好をします。「Comiket(コミケ)」は自費出版のマンガ「dojinshi(同人誌)」の販売大会のこと。毎年、日本で行われます。

CUT-41
女性は「銀河鉄道999」のメーテル。原作者、松本零士の描く女性のまつ毛が異様に長いことをネタにしている。「宇宙戦艦ヤマト」も有名。松本零士オフィシャルWebサイト : http://www.leiji-matsumoto.ne.jp/

CUT-43
英語版翻訳者ノート : 最後のコマの男性は、週一のテレビ番組も持つ「Mr. Mutsugoro(ムツゴロウさん)」。あらゆる種類の動物(気持ち悪いのや、恐ろしいのも含む)と共に北海道に住んでいて、全国に動物愛好家として知られています。この注釈抜きでもこの話しは成り立ちそうですが。

CUT-45
英語版翻訳者ノート : オリジナルの「koseiteki(個性的)」に、「offbeat(オフビート、風変わりな)」の訳語を当てましたが、ほかにも「unique(ユニーク)」「original(オリジナル)」「different(ほかとは違った)」といった意味があります。俳優やその他の「talents(タレント)」に付せられる形容詞で、かわいい、美しい、ハンサムといった型にはまらない人を指し、ちょうど「character actor(性格俳優)」と同じです。たとえばジョージ・クルーニーなどは古きよきタイプの二枚目俳優ですが、これがビリー・ボブ・ソーントンになると「koseiteki(個性的)」、または「koseiha(個性派)」となります。この話しの「Zaps(ザップス)」はおそらくSPEEDのこと。とてもキュートでかわいい女の子3人と、常に奇抜な髪型やら衣装を着た、あまりかわいくない娘から構成されています。

CUT-47
英語版翻訳者ノート : 「Takuya(拓哉)」は、「Takuya Kimura(木村拓哉)」のことで、「kimutaku(キムタク)」とも。「Takenouchi(竹之内)」同様、超ハンサムな役者です。

CUT-51
英語版翻訳者ノート : 日本の小学校では、昼食は教室で出され、生徒は机で食べます。カフェテリアはなく昼食の持参も禁じられています。手元の百科事典によれば終戦直後に進駐軍が国家的な学校給食プログラムを導入したそうです。当時は極端な食糧難の時代でしたが、1954年の学校給食法により、このプログラムは恒久的なものになりました。もちろん「ハルちゃん」は時代とずれた人。時間的に正確を期すると、彼女が教室にいる時間は最大でも54年(1945年から、このCUTが最初に発表された1999年まで)。「65年以上」ということはありません。戦争前に給食プログラムを導入していた学校があったのでしょうか? 「powdered skim milk(脱脂粉乳)」の表現にも注目。ハルちゃんは1930年代半ばに1年生でした。一方でみな子はビン入りの牛乳を飲んでいます。オチについて。みな子はホテルに送り届けられるコールガール。客はホテルにチェックインし、サービスを呼び、そこで待ちます。ここで客は当然、46歳の化粧したおばさんでなく、コギャルを期待しています。みな子は、彼女が本当のコギャルだと必死に客を説得するため、この話を考え付きました。

CUT-52
英語版翻訳者ノート : 日本語で「kakushi-dori(隠し撮り)」直訳すると「hidden camera」とは、変質者がこっそり女の子の下着などを撮影すること。うまい訳語がみつかりません…。

CUT-54
このCUTと、次のCUT55は、つげ義春「無能の人」を思わせます。第1巻 CUT-61の注釈も参照。

CUT-55
英語版翻訳者ノート : ポスターの最後の一行は意図的に「Japanese-English(ジャパニーズ・イングリッシュ)」で英訳されています(“ENJOY HEARTFUL FAMILY LIFE!”)。オリジナルの日本語版ではカタカナ表記の英語で「Let’s Enjoy Your Life!(レッツ・エンジョイ・ユア・ライフ!)」。もちろん、出来の悪いジャパニーズ・イングリッシュの宣伝コピーをバカにしています。

CUT-56
英語版翻訳者ノート : 日本語では「surrealism(シュールレアリズム)」は、フランス語の発音から「shuururearizumu(しゅーるれありずむ)」、縮めて「shuuru(しゅーる)」と呼ばれます。このため「Shuuru Kattsu(しゅーる・かっつ)」と「Shohto Kattsu(しょーと・かっつ)」はどちらも「sh」の音で始まり、その後に長母音が続くため、音が似ています。

CUT-58
英語版翻訳者ノート : Vol.1でも説明しましたが「ko-gal(コギャル)」とは、小さな「gal(ギャル)」のこと。「ギャル」とは大学生の女子のことで、80年代に社会現象となりました。高校を卒業すれば自動的にもはや「コギャル」ではなく、正真正銘の「ギャル」になります。また普通、日本語での「come-on」(「少し暇をつぶしません?」)は、「お茶でもいかがですか?」となります。これを知らないと、男がなぜ興奮しているのか分からないでしょう。

CUT-61
英語版翻訳者ノート : オチ(「Ko-gal Motel(コギャルのモーテル)」と「Roach Motel(ゴキブリのモーテル)」)は、オチになっていません。ほかに似たような製品で、もっといい名前のもの、ありませんか? 日本語では「gokiburi hoihoi(ゴキブリ ホイホイ)」。「gokiburi(ゴキブリ)」と「kogyaru(コギャル)」では音的に似たところはありませんが、最初の2つのカタカナは、1番目のカタカナの濁点が2番目に移動しただけで絵的には似ているため、オチになります。

CUT-62
英語版翻訳者ノート : 「Humancage(人カゴ)」は、兎丸さんの日本語からの逐語訳。「birdcage(鳥カゴ)」との明確な対比となっています。

CUT-63
英語版翻訳者ノート : 「Toyoetsu(トヨエツ)」とは豊川悦司のこと。90年代初めに登場した人気男優。台詞が「古いけど …」で始まるのは(英語版では省略)、言及したTVドラマが連載の数年前にオンエアされたことをうけて。

CUT-68
英語版翻訳者ノート : 「Maybe we oughta make friends with her (彼女と友達になるべきでしょう)」うまい表現が見つかりませんが、かわいそうに思っていることは確かです。平沼さんが狂気の瀬戸際にいるので、こちら側へ連れてこようとしています。「I’m really psychic and see things a lot (私には霊能力がとてもあって、いろんなものが見えます)」 : 想像上のものが見えているのではなく、彼女には本当に見えています … 何が? 幽霊? 幻影? 妖怪?

CUT-69
鉄腕アトムとお茶の水博士のパロディ。「鉄腕アトム」(Mighty Atom / Astro Boy)は、””漫画の神様” 手塚治虫の代表作品。1963年から1966年に製作されたテレビアニメで人気を博しました。

CUT-70
英語版翻訳者ノート : 「Face!(面!)」: kendo(日本のフェンシング)では、顔を攻撃するときに「men!(面!)」と叫ぶのがルール。詳しくはありませんが、あなたのフェースガードを打たれると、対戦相手の勝ちになると思います。

CUT-72
英語版翻訳者ノート : イタコ伝説が残る場所として私が知っているのは、恐山だけですが、他にもあるかもしれません。Mito River (Mitonokawa) がどこにあるかは分かりませんでした。

もちろん「三途の川」のことですね。

CUT-73
「ウルトラマン」って、分かりますか? ウルトラマンは60年代に円谷プロダクションで作られた大人気TVシリーズ。青年が巨大なスーパーヒーロー「ウルトラマン」に変身し、巨大怪獣と戦います。今でもウルトラマンシリーズは作られていて、最新作は「ウルトラマン メビウス」。

CUT-75 
英語版翻訳者ノート : 恐らく「ヤングサンデー」読者の投稿から選ばれたもので、実際に作者から依頼されたものではないでしょう。私見ですが、2コマ目と4コマ目は女の子が描いたように見えます。

英語版ではカットされていますが、最後のコマ外に「M学園のみんなどうもありがとー」とあるから、本当に依頼されたんだと思います。ちなみに兎丸さんは、この漫画の連載中、高校の美術教師をしてました。
また英語版で「超大物漫画家 …」の部分は「HE’S THE REAL SON OF OTOMO, THE “AKIRA” ARTIST!」になってます。素晴らしい。
山田心平君は、「Wsamarus2001」にも登場します(P.112 「山田心平 ・36才・独身」)

CUT-76
英語版翻訳者ノート : 今回のパロディ元の子供番組は、工作番組(あらゆるものを作ります)。タイトルの「Let’s Make It」には、オリジナルの日本語タイトルと同様に2つの意味「僕らにはできる(作れる)」と「妊娠するかも」があります。主人公名はあえて英訳しませんでしたが、「ノッポさん(Mr.tallの意)」と「ゴン太くん」がベースでしょう。「太」の字は「ぶと」とも読むことができ、「fat(でぶの)」「thick(太い)」の意、彼の巨大な性器を指すのでしょう。「ヌッポさん」は背が高く、やせていて、サヤインゲン(string bean)のようですので「Mr.Bean」とでも訳せそうですが、あまりはっきりしませんし、かと言って他にいい名前も浮かびません。もちろんまったく別の名前も考えられます。例えば彼を「クライド(Clyde)」、ゴン太(ぶと)くんを「ディッキー(Dickie)」など。

CUT-77
英語版翻訳者ノート : 「巨人の星(Star of the Giants)」は70年代に人気のあった野球マンガのテレビアニメ。バックに聞こえる会話から、そのアニメの強烈な熱さがうかがえることでしょう。この話しの面白さは主人公の投手に、不釣合いなコギャルの姉がいること。

以下は追加。
主人公の名前は星飛雄馬。姉の名前は星明子。このカットで描かれたコギャルとはまったく正反対の典型的古風な女性で、家族に一生を捧げています。満は主人公の永遠のライバルで金持ち(もちろん、主人公一家は超貧乏)。最終的に明子と満は結婚します。

CUT-78
英語版翻訳者ノート : 翻訳では原作に従い「sixty years ago」としましたが、この本が出版された日の60年前、つまり1939年に日本にテレビがあったとは思えません。

ふーむ。60年の未来から現在を振り返っていると思えばいいのでは? ちなみに日本最初のテレビは1926年だとか (Wikipedia テレビより)

CUT-79
英語版翻訳者ノート : 絵のタッチは典型的な30年代から40年代の塗り絵。台詞に使われている言葉もその時代のもの。

以下は追加。
このカットは蔦谷喜一のパロディ。蔦谷喜一は40年代から50年代にぬりえで一世を風靡した。最近でも「きいちのぬりえ」以降、リバイバルヒットしている。2005年に91歳で死去。参照 ぬりえ美術館 http://www.nurie.jp/ あるいは http://www.melma.com/backnumber_146079_3185064/

CUT-84
英語版翻訳者ノート : 読者はここまでの子供番組のパロディから「NNK」が何かお分かりでしょうが、国がスポンサーを務める公共放送であることを明白にするため、英訳ではあえて「国営放送会社」を付け加えました。

CUT-85
英語版翻訳者ノート : 平沼さんは Yutaka や Takuya とは別れたようです。新しい彼は金城武、人気の俳優です。

CUT-86
英語版翻訳者ノート : 英訳では「We’ll never have exams again (もうテストはないね)」としましたが、元々は「we won’t have finals either(最終テストもないね)」。日本の学校は4月に始まり、確か9月頃、つまり夏休み後に最初の学期が終わるため、このような台詞になっているのでしょう。ただこれでは恐らくアメリカ人読者は理解できないでしょう。「最終テストは夏休み前じゃん!」という声が聞こえてきそうです。

ふーむ。翻訳者の感覚では夏休みは6月から9月で、7月は夏休み真っ最中なので、このような解釈になるのでしょうが、実際には最初の学期は4月1日から7月20日頃まで。そこから8月31日にまでの40日間が夏休みです。アメリカ人には短いですかね? 最初の学期の期末テストは7月の10日頃から1週間くらいにかけて行われます。
ところで1999年7月が何を意味するか分かりますか? 70年代、日本では五島勉の「ノストラダムスの大予言」という本がベストセラーになりました。現在でこそ作者の意図的な誤訳と創造の産物から、でたらめ本ということになっていますが、当時は大勢の日本人が、その著に描かれた悲観的な未来を、的中率99%の言葉と共に信じました。1999年7月はアンゴルモアの大王が天から降ってくる、と五島によって紹介された日(ちなみにこの「7月」も、「7ヶ月」の誤訳らしい)。CUT-100も参照 (ただし、新装版では削除されている)。

CUT-88
英語版翻訳者ノート : 効果音の「Klik」はカメラのシャッター音のこと。フラッシュが2つ描かれています。ところで最初私には甲羅の下で男が着ている、黒い布製の袋を脱がすことがなぜ「解剖」なのか分かりませんでした。もちろん、その袋が動物の「皮」であり、「Yasuhiro Kawamura」が内臓なんですね。

CUT-90
英語版翻訳者ノート : この英訳はどうにもこうにも…。なぜならオチだけでなく、話し全体が、「cold」「chilly」(寒い)の一語にかかっているからです。「さむい」はジョークが失敗したり、時代遅れのときに、最近非常によく使われる言葉。もともとは観客からの冷たい反応(無反応)から来た言葉ですが、今では誰かのくだらないジョークに、周囲が「さぶ」(「さむい(cold)」から来た「さむ」の変形)と返すのがお約束になっています。

CUT-91
英語版翻訳者ノート : どうにもこうにもがもう一つ…。ここでは3つの洒落が組み合わさっています。日本語では単語を連結した言葉に対し、各単語の最初の漢字を組み合わせて短縮形にできます。この話しで女の子が言う「asa-ren」では誰もがスポーツや合唱などの「asa-rensyu(朝練習、morning practice)」を思い浮かべます。父親はそれを「asa-ren’ai(朝恋愛、morning love)」と考えます。しかし実際のオチでは「asa-renkinjutsu(朝錬金術、morning alchemy)」。一体これをどう訳せばいいやら…。

で、英訳では母親が「Yes, she said somethig about trans… What was it? Transportation?」(Trans何とか、Transportation(交通、通学)?)と答えるのに対し、父親は「Transaction(取り引き)」と考え、オチは「Transmutation (変形、変質)」と来ます。いやいや素晴らしい翻訳です。

CUT-94
英語版翻訳者ノート : 「Gettin’ into his lettuce bed (彼のレタス畑に行こうと思う)」の部分は、実際には「You need stamina to be a groupie (グルーピーをやるなら体力が必要)」と言っています。日本語で「groupie」は、「okkake”(chaser 追跡者)」と呼ばれ、有名人の周りを走り回ることがフィールドワークとして物理的に求められます。英語の 「groopie」には、いかに有名人と寝るか、の響きが強いため、あえて訳を変更しました。

CUT-98
英語版翻訳者ノート : 英訳では「Mr. Usamaru」ですが、実際には「おじいちゃん」と呼びかけています。日本では普通ですが、西洋では異なり、病院でも恐らく患者を「Mr. …」と呼ぶことでしょう。本来なら「Mr. Furuya」かもしれませんが、兎丸先生は「Usamaru」ですよね?

裏表紙の紹介文

10代の日本の女の子の魅力? 熱狂的な現代日本の消費文化が産んだ高度に進化した生命体 … それが、コギャルです。コギャルの刺激的な内面では何が起きているのか? 本書”Short Cuts”では、高い評価を受けたアングラ漫画アーチスト古屋兎丸が、独特のコラージュ技法、革新的なレイアウト、奇抜なストーリーを駆使して読者をコギャルの世界へと導きます。あらゆるナンセンスをひとまとめにした別次元のユーモアセンスは特筆です。

古屋兎丸 : 伝説のアヴァンギャルド漫画誌「ガロ」にてデビュー。その後「Short Cuts」が最初に掲載されたヤングサンデーなどメジャーな週刊誌に移行した。英語圏では、PULP: The Manga Magazine や、Secret Comics Japan に彼の作品が掲載されている。


ハングル版について

ハングル版も英語版同様に丁寧な作りです。フォントも手書きを含め、複数個が使い分けられ、印刷も鮮明です。ただしPart.1 の CUT-3、Part.2 の CUT-8、CUT-9 などではぼかしがあります。固有名詞やキーワードには適宜、ページ下に脚注の形で、時折日本語を混ぜながら補足されています。残念ながらハングルが入力できないためにネット上の翻訳ソフトが使えず、翻訳の様子や、脚注の内容までは分かりません。ここではどこに脚注が付けられているのか、また脚注内で読める数字、日本語、英語をリストします。

part 1

CUT-5
木村タローJr. について (脚注内「2005年11月」と読める部分があるがが何のことだろう?)

CUT-18
山さんについて (脚注内「太陽にほえろ」と日本語で書かれている)

CUT-20
オザケンについて (脚注内「Fripper’s guitar」とある)

CUT-26
アムロについて
ガンダムについて (脚注内「機動戦士ガンダム」と日本語で書かれている)

CUT-28
ヤマタカアイについて
ダンコンについて
大根について

CUT-29 & 30
太陽にほえろについて (5人のキャラクターを紹介しているようで、「長」「ごり押し」「ジーパン」の文字が見える)

CUT-34
不明 (「太陽にほえろ」の文字が見える)

CUT-43
パルコについて (「parco」の文字が見える)

CUT-50
のび太について 
シズカちゃんについて

CUT-51
番長について (「1980年」の文字が見える)

CUT-54 & 55
不明 (「太陽にほえろ」の文字が見える)

CUT-56
宝塚について 

CUT-58
ヒロスエについて 

CUT-73
ブルマーについて

CUT-73 & 74
不明 (「太陽にほえろ」の文字が見える)

CUT-75
不明 (恐らく「まことちゃん」について)

CUT-79
不明 (恐らく「風の谷のナウシカ」について)

CUT-89
兎丸メガネについて (日本語版の手書き脚注は、ハングル版でも手書きである。ここではさらに別の脚注がつけられている。ただし内容不明)

CUT-94
自衛隊について

CUT-95
「お~い!龍馬」について (と、日本語で書いてある)

part 2

CUT-5
「神も仏もないのか」について

CUT-6
キムタクについて
ソリマチについて

CUT-12
ヒデオについて
野茂英雄について (「1990年」の文字が見える。野茂のプロ入りは1990年)
村田英雄について
吾妻ひでおについて(「1970年~1980年」の文字が見える)

CUT-21
金八先生について (日本語で書いてある)

CUT-22
SMについて (「SL」「Stream Locomotive」の文字が見える)

CUT-23
マスターについて

CUT-29
ジョニーズについて(日本語で書いてある)

CUT-47
竹野内豊について

CUT-63
トヨエツについて

CUT-77
不明 ([「巨人の星」の文字が見える) 

CUT-86
伊豆について(日本語で書いてある)

CUT-89
うさぎについて(日本語で書いてある)

おまけ
藤木直人について(「花より男子」の文字が見える。藤木直人は映画版に出演している)


連載時期について

初版奥付

  • ヤングサンデー増刊「大漫王」1996年 No.10 No.11
  • 週刊ヤングサンデー 1996年50号 ~ 1999年12号、1999年21号

新装版奥付

  • ヤングサンデー増刊「大漫王」1996年 No.10 No.11
  • 週刊ヤングサンデー 1996年50号 ~ 1999年21号

ヤングサンデー連載作品年表

  • 週刊ヤングサンデー 1996年44号 ~ 1999年12号

このうち新装版奥付は、初版の記述を簡易化したものでしょう。ヤングサンデーの年表は開始時期も異なりますし、1999年21号を無視しています。どれが正しいのでしょうか? また1999年21号の内容は何なんでしょうか?


ショートカッツ実写版

ONE SHOT CINEMA ショートカッツ 実写版
http://micromovies.cplaza.ne.jp/contents/shortcuts/index.html
「ショートカッツ」を原作とするオンラインオリジナル動画。全20話。各話50円で3日間視聴できる。セットなら800円。サンプル動画あり(TITLE#1.選挙15秒版。実際は60秒)。

タイトル一覧とベースの話し

#1.選挙 vol.1 CUT-12
#2.女子高生信仰 vol.1 CUT-41
#3.わしも~ vol.2 CUT-3
#4.いーことしない? vol.2 CUT-25
#5.平沼やばい! vol.2 CUT-47
#6.帰宅部 vol.1 CUT-6
#7.靴磨き vol.1 CUT-35
#8.身代わりオヤジ vol.2 CUT-26
#9.プリティみゆき vol.1 CUT-37
#10.モッコリさん vol.1 CUT-21
#11.コギャル村 vol.1 CUT-61
#12.イタコ vol.2 CUT-72
#13.ぬりえ vol.2 CUT-79
#14.犬オヤジ vol.1 CUT-5
#15.銀行強盗 vol.1 CUT-18
#16.生首っち vol.1 CUT-39
#17.地味くん vol.1 CUT-63
#17.黒板先生 vol.2 CUT-38
#19.卒業アルバム vol.1 CUT-81
#20.女子高生お父さん vol.1 CUT-46


関連記事

「電脳漫画技研」では、vol.2 CUT-58 の冒頭のカットをベースに、初期のコンピュータで漫画を描く、初期段階の試行について記述されている。


関連URL

– 小学館が参加するネット書店での紹介
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091793118
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091793126

– ヤングサンデー連載作品年表
http://www.youngsunday.com/rensai/history/index.html

English

Short Cuts


First appearance of contents

  • Vol.1
    • Young Sunday special edition Dai Man Oh No.10, No.11 1996
    • Weekly Young Sunday Vol.50 1996 through Vol.4 & 5 (double number) 1998 
       
  • Vol.2
    • Weekly Young Sunday Vol.6 1998 through Vol.12 1999 and Vol.21 1999 
       
  • English edition Vol.1
    • PULP Vol.4 No.7 ` PULP Vol.5 No.12 
       

Book data




Short Cuts (1) / Shogakukan / ISBN : 4091518710 / 900 yen (857 yen)
5 March 1998
Book design : Shunsuke Ohtake

Initial edition. Hard cover. A5 size 122 pages.
Omote-1 and Omote-4 have the same illustration and back image of typographic with Cover art though there are no title logo, no author’s name. The cover art of English edition seems based on this one. 
Omote-2, Omote-3 and Mikaeshi have arranged faces of main characters.
In colored title page, the girl appears in her underwear with dresses or Usamaru-grass. In reverse page, back of her appears.




Short Cuts (2) / Shogakukan / ISBN : 4091793126 / 860 yen + tax
20 May 1999
Book design : Shunsuke Ohtake

Initial edition. Hard cover. A5 size 124 pages.
For Omote-1 through Omote-4 and Mikaeshi have the same design with vol.1.
In colored title page, multiarmed deity-like high school girl appears. In reverse page, back of her appears.
Copyright page have author’s photo (by D). 

Short Cuts Vol.1 / Viz Communications, Inc. / ISBN : 1591160316 / 12.95$ (USA)
June 2002
Book Design : Izumi Evers

ENGLISH ADAPTATION BY AKEMI WEGMULLER AND YUJI ONIKI
Touch-Up Art & Lettering / Cato & Tomoko Saito
Book Design / Izumi Evers
Editor / Alvin Lu

English edition. Soft cover. A5 arranged size. 128 pages. Left to right style.
In colored title page, the same underwear girl appears though the background is painted out by only yellow.
Includes at the last :

  • TRANSLATOR’S NOTES By Akemi Wegmuller (5 pages)
  • An Interview with Super-Conscious Manga Artist Usamaru Furuya By Chikao Shiratori, English Translation by Andy Nakatani (9 pages. 1 page is cover (part of) Palepoli, half page is illustration of multiarmed deity-like girl from cover page of Japanese edition vol.2. Both of them are monochrome)
    You can read a part of contents at here
    Part I Palepoli Was Only the Front Door to Expression in Manga
    http://www.pulp-mag.com/archives/4.07/feature_03_interview.shtml 
    For other interview, please refer Other Works page.
  • About the Artist(1 page with Real photo of Usamaru Furuya. ). The contents of it is from Secret Comics Japan (part of)

For more detail, see About English Edition.

Short Cuts Vol.2 / Viz Communications, Inc. / ISBN : 1591160316 / 12.95$ (USA)
August 2003
Book Design : Izumi Evers

ENGLISH ADAPTATION BY AKEMI WEGMULLER
Touch-Up Art & Lettering / Tomoko Saito
Book Design / Izumi Evers
Editor / Alvin Lu

English edition. Soft cover. A5 arranged size. 128 pages. Left to right style.
Colored title page was deleted.
Includes at the last :

  • TRANSLATOR’S NOTES By Akemi Wegmuller (4 pages)
  • About the Artist(1 page).

For more detail, see About English Edition.




Short cuts / Shogakukan / ISBN : 4091863280 / 552yen + Tax
1 July 2003
Cover design : Shin Sobue + –ö’JŽu—L (Cozfish)

Revised edition. Soft cover. B6 size 248 pages. Two volumes are gathered to one.
The same illustration with this cover appears in Usamaru’s interview article of Bijutsu Techo February 2006 issue as “At the entrance of his studio, Oil paintings drawn by Furuya-san as hobby after he became a cartoonist”.
At Omote cover’s Sode, girl’s dresses taken from cover page of initial edition vol.1 are printed in color, and only underwear girl appears at title page in monochrome. Next page does not have backside of her.
The positions where original volumes start have page Part1 and Part2, which has illustration of girl taken from initial edition vol.2 authors note.
Assistant D communication, author’s note, Cut 100 and author’s photo in initial edition vol.2 are deleted. Newly includes bonus manga Are kara 6 nen tachimashita(It is 6 years away from that time), which draws 6 years later of each main characters and author.




Short Curts Hangeul edition (title means “Mai, the ultimate female senior high school student”) / AniBooks / ISBN : 89-5919-082-9 / 8000Won
15 June 2006

Hangeul edition. Soft cover. A5 size 248 pages. 
This book is based on Japanese revised edition, thought the page size is larger than it and the same size with Japanese first edition. 
Cover was designed from the one of revised edition and Part1 CUT-71 and CUT-77. 
Ura (back) cover is “Usamaru” drawn by silver ink and girl’s dresses taken from Omote cover’s Sode (sleeve) of revised edition.
Omode (front) cover Sode have author introduction, which seems to be taken from Wikipedia for a while ago and bibliography from Palepoli to Happiness.
Ura cover Sode have books introduction, which seems to be newly publihsed books from AniBooks. Taiyo Matsumoto’s Hana Otoko and Jiro Taninguchi’s Seton and ohter 2 books.

For more detail, refer the About Hangeul edition


About English edition

In English edition, appropriate footnotes are attached to the Japanese culture, concerning proper name and keyword et cetera. In addition detailed translator note (by AKEMI WEGMULLER) is attached to end of the volume. Also the book itself politely, is translated with love. It is delightful as one fan is. However, there are a little regretable things such as no sharp impression in printing, or left to right format. 

Here, the Japanese edition and English edition are compared with my comments such as trivial facts for Japanese. As needed, the footnote and translator’s note of English edition are introduced (Japanese Web Site only). 

Vol.1

CUT-1
Both Japanese intial edition and English edition are in color till CUT-3. By comaparison, Japanese revised edtions are all monochrome. 
In Japanese initial edition, Matsunosuke Ogahara telephone card was real readers present. It says “Please send us your impression about this book. Sender who strike Usamaru-sensei’s heart can get this Matsunosuke telephone card” with address to Shogakukan Young Sunday editorial office. In Japanese revised edition, it says “Now, we don’t have this service”. In English edition, replase the background letter “weekly Young Sunday” to “PULP” (Great!) and no present. PULP is the magazine introduced Japanese manga, and serealized Short Cuts and Palepoli. Now discontinued.

CUT-5
Japanese initial edition was “Taro Kimura Jr.” for the future.

CUT-6
Original word of “Kill-Time Club” was “Kitaku bu” (Going home club). Translator mached the sound?

CUT-8
Original sentese of “I phone … alone” was “Denwa ni … denwa.”. Great!

CUT-9
English edition translates mans muttering exactly. Great!

CUT-14
Original mentions the name of face as “Inagawa-san”. Junji Inagawa is comedian, also known as famous Kaidan (horror story) teller.

CUT-18
Original word of “MR. YAMA” is “Yama-san”. You must know “-san” means “MR.” or “MS.” in Japanese. But when Japanese says “Yama-san” to the police officer, it must be the “Yama-san” in the “Taiyo ni Hoero” (Bark to the Sun), the famoous TV program. See translators note : CUT29

CUT-20
Original sentes of “Sure was hot in there!!” is “Otsukare”, which means “You must be tired.” often used the meaning of “good job/work”. What a good translation!
You must notice the background name of the thrid frame. This “Ozaken” is not Kenji Ozawa, but Kenjiro Ozawa. Different show! So, you cannot angry to him or department store. 

CUT-29
Wikipedia Taiyo ni Hoero says Taiyo ni Hoero was televised from 21 July 1972 till 14 November 1986.

CUT-37
Golgo13 is the cartoon about the man who has the same name, sniper genius, drawn by Takao Saito. It is one of the most famouse cartoons in Japan so that since starting the serialization of 1968, even now (2006) it is continued. The special feature of Golgo13 is thick eyebrow. At the last frame, Japanese easily guess Miyuki must be his daughter, though Golgo13’s private info are nobody known. Also, the middle of this cut, scenery from scope of gun and shot targets are drawn with the same touch of Takao Saito’s. Mismatch of the pretty impression other than that is strange and funny. See alsohttp://www.saito-pro.co.jp/golgo/ for Gogl13.

CUT-43
Kenji Ozawa of CUT-20 generally known as Shibuya-kei. Before his solo work, Kenji united with Keigo Oyamada, also he is now being solo work as Cornelius. The unit Flipper’s guitar played pioneering roll in Shibuya-kei. 

Babel II is the cartoon which Mitsuteru Yokoyama drawed in 1971. Compared with the original cartoon, the animation based on it is more famous, also opening song is famous, too. That it started singing, “In the storm of the sand was surrounded, the boy who lives in the tower of Babel, with super human powers, Babel II”.

following “ad”
I think probably Pro Bowler Reiko is the mistake of the Pro Golfer Reiko, which was televised in 1987. Ex-genius golf girl, presently the member of group of gangster Reiko tries to revenge for her farther’s suiside with her weapon, the 5th iron! 

CUT-50
Doraemon is a cat-like robot or the robot in the shape of cat, not a cat.

CUT-51
Tetsuya Chiba is the famous cartoonist, well known for “Ashita no Joe”, “Ore wa Teppei”, “Ashita Tenki ni naare” had a big infulence on the later cartoonist. He draw some famous bancho mangas in the sixties and seventies and the bancho in this strip is drawn as the same touch of Tetsuya Chiba.

CUT-60
Ah. If I remember this stuff, I did not write “Short Cut” (single) in my blog and I did not receive Usamaru’s comment saying “You are mistaken” … though a bit boast 🙂

CUT-61
Yoshiharu Tsuge is the cartoonist mainly drew on the magazine Garo, which was the first Usamaru appeared magazine with Palepoli. Many Tsuge’s comics are entirely dark style and unrelieved stories, but they have some strange charm. Many fans of him exist, also many cartoonist had a big infulence of him. Usamaru must be one of them, because he often draws spoofs on Tsuge. The landscape of ko-gal villag is drawn with Tsuge’s touch.

CUT-63
Am I the only one who thinks Zero Boy reminds Tsuge Yoshiharu?

CUT-67
The three persons who answered the question were cartoonists had a serialization in Young Magazine at the same time. Each word in parentheses is its title.

CUT-75
I like Makoto-chan!! For more info about Kazuo Umezu or Makoto-chan, please refer official web site (http://umezz.com).

CUT-79
CUT-78 was based on “Princess Mononoke” and this cut is based on “Nausicaa of the Valley of the Wind” (middle aged men are look like Ohmu), both of them are directed by Hayao Miyazaki, who won the Oscar for the best anime production by “Spirited Away”. He is famous as anime/movie director, also he drew manga in printed format of “Nausicaa of the Valley of the Wind”. The touch of this cut is similar to Miyazaki’s.

CUT-87
KOJI is misinterpretation of Ryuji. Ryuji in Luca Moon is spoof of Ryuichi in Luna Sea. Luna Sea was the leading band of Visual type, and Ryuichi (Kawamura) was the lead vocalist. Though they made good music (I think). Refer for detail about Luna Sea, official web site http://www.lunasea.co.jp/

CUT-88
Namuro-chan is spoof of Amuro Namie, known as Amuro-chan. She is a super-idol and a very very good singer and dancer. In the nineties, she has overwhelming popularity and her fasion and make-up made a profound impact on ko-gal. Refer for detail about Namie Amuro, officaila web site http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html‚ŁB

CUT-89
Usamaru Furuya glasses was real present, when it was serialized at magazine. 

CUT-94
Mai-no-Umi is real sumo wrestler, though man is, of course.

Vol.2

CUT-2
Original Japanese text of “Dear Mother” is “Okahchan”. Usual, this word means mother, but sometimes used for one’s wife by middled aged men. In this cut, the word has the later meaning, I think.

CUT-8
Original Japanese text of “lick” was “click”. so, there was no joke. What an amazing translation!

CUT-12
Hideo Azuma is the cartoonist, who was active in the late seventies and the early eighties. He combined Lolita complex and Sci-Fi into manga and had a big influence to form of otaku culture. In the late eighties, he suffered from a lack of idea, disappeared. For about 15 years, he had been completely forgotten by the world, but at 2005, His “diary while disappearance” was suddenly published and gave a shed to him, again.
Official Web site : http://azumahideo.nobody.jp/

CUT-15
The ancient Palepoli letters, whose were used to write afterwords of Palepli is used in a third-frame, though English edition does not keep the correct order.

CUT-19
This character is drawn as Junko Mizuno. You must know her.
Official Web Site : http://www.h4.dion.ne.jp/~mjdotcom/

CUT-23
Translator’s Note is definitely correct, though you must know that this cut is based on Masami Ishii’s very famous manga “750 rider” (Biker of 750cc bike). “750 rider” was serialized from 1975 to 1985 at Weekly Shounen Champion. It is classical love comedy manga which has great mannerism. Boy and Girl in the seventh frame are main characters. The “master” is the owner of coffeeshop “Pit in” (This is Japanese English of “Pit stop”). Always he says such lyrical, dreamy words to customers. 
So, the girl’s last word “Just like on TV” is misinterpretation. It should be “Just like on manga”

CUT-41
The lady must be Maetel in “Ginga Tetsudo 999(Galaxy Express 999)” created by Leiji Matsumoto. This cut is a send-up of very long eyelash of his female characters. His “Uchu Senkan Yamato (Space Battleship Yamato)” is also famous. Leiji Matsumo officail web site : http://www.leiji-matsumoto.ne.jp/

CUT-54
This CUT and the next CUT55 remind me Yoshiharu Tsuge’s Muno no Hito(Man of Incompetence). See also comment of CUT-61 in Vol.1.

CUT-69
This cut is based on Tetsuwan Atom (Mighty Atom / Astro Boy) and Ochanomizu Hakase (Dr. Ochanomizu) created by Osamu Tezuka, the God of Manga in Japan. The Animation series of Tetsuwan Atom on aired at 1963 to 1966 was very popular and Atom became a national hero.

CUT-72
This should be read “Sanzu no kawa”. It is rivers of underworld, or Acheron.

CUT-73
Do you know Ultraman? Ultraman is the very popular TV series at sixties made by Tsuburaya production. One guy transforms himself to giant superhero, Ultraman, and fight with big monsters. Even now, the Ultra-series are created and onair. The name of current series is “Ultraman Mobius”. 

CUT-75 
Hm. The outside of the last frame in original Japanese edition has a sentence “Thank you for everyone at school “M””, though English edition cut off it. I think they were actually commissioned by Usamaru-san. You must remember that Usamaru-san worked as a high scoot art teacher when he serialized this.
Shinpei Yamada also appears “Wsamarus 2001” (P.112 “Shinpei Yamada, 36, Single”).

CUT-77
The name of main character(= pitcher) is Hyuuma Hoshi, and the name of his elder sister is Akiko Hosi. She is definitely opposite girl of ko-gal, typical classic girl who devotes her life to the family. Mitsuru is the name of Hyuma’s eternal rival. Mitsuru is very very rich guy against (of course) very very poor Huuma’s family.At the last of seriese, Akiko and Mitsuru marriged. 

Note: Translators Note of CUT77 and CUT78 are mixed at CUT77.

CUT-78
Hm. Why don’t you think the last cut is 60 years later from now and is looking back current timey as old? By the way, the year the first TV in japan show the letter on CRT is 1926 (from Wikipedia TV).

CUT-79
This cut is spoof of Kiichi Tsutaya. Kiichi was very famous for his coloring book at ’40s through ’50s. Recently his book “Kiichi no nurie (Coloring book of Kiichi) ” re-focused the spotlight on him, again. He died at 2005, age was 91. See Also : Coloring book museum http://www.nurie.jp/, or news article http://www.melma.com/backnumber_146079_3185064/

CUT-85
Note: Translators Note of CUT85 and CUT86 are mixed at CUT85.

CUT-86
Hm. Translator must have thought the summar vacation starts in June and ends in September so that July must be in the vacation season. But in real, the first semester of Japanese school starts in 1st April and ends in about 20th July. Then the summer vacation continues till the end of August, so the period is 40 days. Is it short for American reader? The final tests of the first semester are conducted at about 10th July. It will take about one week. 

By the way, do you know the meaning of July 1999? In ’70s, one book became a best-seller : “Nostradamus no Dai Yogen (Great prophecy of Nostradamus)” written by Ben Gotoh. Today, we know the book is complete hogwash by Goto’s intentional miss interpretation and many figments, but at that time (or, even now…?), many Japanese believed the pessimistic future drawn in the book as the word of Nostradamus whose prophecy hitting ratio of is 99%! July 1999 is the date which Goto introduced in the book as Great King of Angolmois will descend from the sky (fyi, I heard even this “July” is misinterpretation of “seven month”). See also Cut 100.

CUT-91
But, English transation is wonderful!


About Hangeul edition

The Hangeul edition is well made as like as English edition. Multiple font sets include drawn-by-hand are used with clear printing, though a part of CUT3 in part1, CUT-8 and CUT-9 in part2 etc. are retouched with mosaic. For the Japanese culture concerning proper name and keyword, footnotes are added at the bottom of page with even some Japanese letter. I cannot judge the quality of translation or contents of footnotes, because I don’t know how to input Hangeul character, so cannot use translation software on the web. Here, I will list the words which have footnotes and my guessses from the number, Japanese or English in the footnotes, if there are.

part 1

CUT-5
Kimura Taro Jr. (In the footnote, there is “November 2005”, but I don’t know what does it point)

CUT-18
Yama-san (In the footnote, there is Japanese letter “Taiho ni hoero”)

CUT-20
Ozaken (In the footnote, there is English letter “Fripper’s guitar”)

CUT-26
Amuro
Gundam (In the footnote, there is Japanese letter “Kidou Senshi Gundam”)

CUT-28
Yamataka Ai
Dankon
Daikon

CUT-29 & 30
Taiyo ni Hoero (It seems to be five character introduction. There are Japanese letter such as “Chou”, “Gori oshi”, “G pan” )

CUT-34
Unkown (but, there is Japanese letter “Taiyo ni Hoero”)

CUT-43
Parco (There is English letter “parco”)

CUT-50
Nobita
Shizuka chan

CUT-51
Banchou (Tehre is “1980”).

CUT-54 & 55
Unknown (There is Japanese letter “Taiyo ni Hoero”)

CUT-56
Takarazuka

CUT-58
Hirosue

CUT-73
Bloomer

CUT-73 & 74
Unkown (but, there is Japanese letter “Taiyo ni Hoero”)

CUT-75
Unknown (but, it must be Makoto chan)

CUT-79
Unknown (but, it must be Kazeno Tanino Nausicaa)

CUT-89
Usamaru grasses (Note. Original footnote in Japanese edition also exists. Here, anohter footnote is added, but the content is unknown)

CUT-94
Self defence forces.

CUT-95
O-i! Ryoma (wrtten by Japanese)

part 2

CUT-5
Kamimo Hotokemo nainoka

CUT-6
Kimutaku
Sorimachi

CUT-12
Hideo
Hideo Nomo (There is “1990”. At 1990, Nomo became a professional player at the year)
Hideo Murata
Hideo Azuma(There is “1970-1980”)

CUT-21
Kinpachi sensei (written by Japanese)

CUT-22
SM (There are “SL” and “Stream Locomotive”)

CUT-23
Master

CUT-29
Johnny’s(written by Japanese)

CUT-47
Yutaka Takenouchi

CUT-63
Toyoetsu

CUT-77
Unknown (but there is Japanese letter “Kyojin no Hoshi”)

CUT-86
Izu(written by Japanese)

CUT-89
Usagi (written by Japanese)

Bonus manga
Naohito Fujiki (There is Japanese letter “Hana yori Dango”. Naohiro Fujiki appeared its movie)


About serialized period

Initial edition copyright

  • Young Sunday special edition Dai Man Oh No.10, No.11 1996
  • Weekly Young Sunday Vol.50 1996 through Vol.12 1999 and Vol.21 1999

Revised edition copyright

  • Young Sunday special edition Dai Man Oh No.10, No.11 1996
  • Weekly Young Sunday Vol.50 1996 through Vol.21 1999

Young Sunday serialized comics time-line

  • Weekly Young Sunday Vol.44 1996 through Vol.12 1999

I can guess the revised edition simplified the initial editions period. But time-line of Young Sunday is different from both at the beginning time and ignoring vol.21. Which is correct? And what is contents of vol.21 1999?


Short Cuts live-action version

ONE SHOT CINEMA Short Cuts live-action version
http://micromovies.cplaza.ne.jp/contents/shortcuts/index.html
On-line original short movie based on Short Cuts. 20 movies. 50 yen / 1 story for 3 days view. 800yen for all stroies. Sample movie exists (TITLE#1 Senkyo (Election) 15 seconds version. Original is 60 seconds). 

Title List and based CUTS

#1.Senkyo (ELECTION) vol.1 CUT-12
#2.Joshikosei Shinkou (KO-GAL FAITH) vol.1 CUT-41
#3.Washimo (ME TOO!) vol.2 CUT-3
#4.Iikoto shinai? (WANNA HAVE SOME FUN?) vol.2 CUT-25
#5.Hiranuma Yabai! (OH MY GOD) vol.2 CUT-47
#6.Kitakubu (KILL-TIME CLUB) vol.1 CUT-6
#7.Kutsumigaki (SHOE-SHINE) vol.1 CUT-35
#8.Migawari Oyaji (Oyaji, Scapegoater) vol.2 CUT-26
#9.Pritty Miyuki (CUTIE MIYUKI) vol.1 CUT-37
#10.Mokkori-san (THE DIVINING ROD) vol.1 CUT-21
#11.Ko-gal Mura (THE VILLAGE OF THE KO-GALS) vol.1 CUT-61
#12.Itako vol.2 CUT-72
#13.Nurie (COLORING BOOK) vol.2 CUT-79
#14.Inu Oyaji (Doggy Oyaji) vol.1 CUT-5
#15.Ginko Goutou (ROB A BANK) vol.1 CUT-18
#16.Namakubittch (SEVERED HEAD) vol.1 CUT-39
#17.Jimi kun (ZERO BOY) vol.1 CUT-63
#17.Kokuban sensei (Black Board Teacher) vol.2 CUT-38
#19. Sotsugyou Album(GRADE-SCHOOL YEARBOOK) vol.1 CUT-81
#20.Joshikosei Otousan (KO-GAL DADDY) vol.1 CUT-46


Reference Articles

Usamaru’s trial of drawing manga with computer is described in Dennoh Manga Giken using Vol.2 CUT-58.


Reference URL

– introduction from online bookstore that publisher Shogakukan joins
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091793118
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091793126

– Young Sunday serialized comics time-line
http://www.youngsunday.com/rensai/history/index.html