古屋兎丸デビュー20周年ゴーゴーバンチ vol.5 が発売されました。
内容は本当に盛りだくさんですが、一番素晴らしいのが上の表紙。兎丸さんは色鉛筆で仕上げたそうですが真帆の色合いが素晴らしい。これを完璧に印刷した凸版印刷さんもエライ。あまりに綺麗すぎて汚い手で雑誌を触れません。
そしてそれ以上に素晴らしいのが実は『女子高生に殺されたい』の漫画です。創刊号の1話目だけ読んで後は単行本のお楽しみにしていたのですが、今回期間限定で第4話まで読み、今号の2話同時掲載で6話目まで読みましたが、これは凄い! この段階で確信しました。傑作です。
もちろん兎丸さんのことですから、話しは最後まで完成しているはずで、あとは描画をどこまでやるかですが、いやもう現段階で振りきれてます。凄いわ…。
これからどこに向かうのか、ドキドキできるのは今の読者だけです。是非買って読んでください。驚くよ。
さて記念号の内容は以下のとおりです。
1. 豪華2本立て掲載
そりゃぁね、季刊なんてペースで連載していれば兎丸さんの完成原稿は貯まりますよね。『インノサン少年十字軍』なんて2話連載が普通でしたから。
2. 期間限定 Web 上で第1話~第4話を無料公開
このURLはネット上には公開されていません。雑誌の中だけに書かれています。しかも1ヶ月の期間限定付きです。
3. 古屋兎丸☓園子温記念対談
以前のホームページの「キーワード」のコーナーでは園子温さんを次のように紹介しています。
映画監督。「自殺サークル」」は園監督作品「自殺サークル」の冒頭のシーンを兎丸さんが独自に展開していったもの。また映画「紀子の食卓」「愛のむきだし」では兎丸さんは役者として出演している。 古い付き合いのようで映画「うつしみ」ではポスターを描き下ろし、関連して「鈍器降臨」では共作している。また「ショートカッツ (2)」の「アシストDのなやみ相談室(p.28)」では監督の悩み(笑)が取り上げられている。
「うつしみ」のポスターの裏にそんな話があったなんて初めて知りました。
4. 描き下ろしポスター
大判の真帆とあおいが百合っぽいポーズを取ってます。
5. サイン色紙等のプレゼント
オリジナル缶バッジ3個セット 50名
イラスト入り直筆サイン色紙(大) 3名
イラスト入り直筆サイン色紙(小) 10名
古屋兎丸☓園子温直筆サイン色紙 1名
直筆サイン入り生ネーム 10名
予告にはありませんがサイン入りTシャツなんてのも。デザインTシャツマーケット Hoimi において開催されていた「ゴーゴーバンチ」とのコラボ企画Tシャツデザインコンペ「ガチンコ!! 23番勝負」で入賞した Design t-shirt store MO の作品にサインしているようです。
gogoバンチの読者プレゼント用のTシャツにサインしてたら落書きになってしまった〜当選した人ゴメン
from ツイート 2014/10/26
締め切りは2014年11月9日消印有効です。
「マンガ・エロティクス・エフ」が休刊したため実現しない可能性もあった「古屋兎丸20周年企画」を、このような大規模な展開で盛り上げられたのには、編集長である榎谷純一さんの働きが大きかったと思われます。編集後記では控えめな書き方をされていますが、榎谷さんは「週刊コミックバンチ」 において当時の編集長と仲違いしながらも大きく流れを変えた『彼女を守る51の方法』の執筆を兎丸さんに依頼し、また太宰と兎丸さんの組み合わせを発案して『人間失格』を実現、サイン会では手製のポスターを準備しました。そして「週刊コミックバンチ」休刊後は「月刊バンチ」にて『人間失格』連載を引き継いだ上完結させ、「ゴーゴーバンチ」では『女子高生に殺されたい』を創刊企画としました。今後も榎谷さんの活躍に期待です。
参照 : ゴーゴーバンチvol.05は、10月9日発売!
参照 : コミックナタリー 古屋兎丸デビュー20周年、対談や豪華付録など
ポスターや付録の画像もあります。