自殺サークル / Suicide Club

最終更新: 2011年11月 / Last Updated Nov 2011

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収録作品初出一覧

  • 描きおろし

単行本データ




 
特典のポストカード

自殺サークル / ワンツーマガジン社 / ISBN : 4901579096 / 1140円 + TAX
2002/3/20

原案: 園子温「自殺サークル」
脚本・作画: 古屋兎丸
スタッフ: 松茂良毅、庭谷純冶、えりちん、コザキユウスケ
ブックデザイン : 斎藤昭 (Veia) 山口美幸 (Veia)
web製作: saori
編集・制作: 中田紀一(I.N) 丸幸太郎(I.N) 川口明洋
自殺サークル制作委員会
協力: D[di:]、堅田浩二(イーストプレス)、永福一成、山村友乃

ソフトカバー A5判 168ページ
表1、表4は、大学ノート風のデザイン。ページ数には漫画原稿のページ数と同じ「165 SHEETS」と書かれ、KOKUYOに似た書式で、FURUYAとある。
先頭のタイトルページは映画の冒頭シーンを加工したもの。2ページ目は小夜と京子、3ページ目は小夜、4ページ目は京子のカラーイラストがあり、本文のページへと続く。
特典として小夜のオリジナルポストカードが入っていた。デザインはカラーイラストページの小夜と同じもの。

映画の漫画化ということになっているが独自のストーリー。、園監督には「映画とはまったく違う内容でかまわない。古屋さんの「自殺サークル」を描いてほしい」と依頼されたらしい。
扉は、映画からのキャプチャー画面。冒頭カラー(3P)。
本体の表紙は 大学ノート風のデザイン。

Le cercle du suicide / Casterman / ISBN : 9782203373327 / 9.95 EUR
2005/8/26
Traduction : Naomiki Sato et Marie-Saskia Raynal
Adaptation graphique : Caroline Delavault

フランス語版。ソフトカバー。A5判176ページ。
日本語版にあった、扉のキャプチャー画面は削除。冒頭カラーはモノクロに。ただし、p.3のぬいぐるみは、裏表紙にカラーで再現。
各章の扉のノートへの書き込みは、すべて幼稚な(小学生の?)イラストに変わっているため日本語版と印象が異なる。描き下ろしか?

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Der Selbstmordclub / Schreiber & Leser / ISBN : 3937102531 / 14.95 EUR
2006/10

ドイツ語版。ソフトカバー。A5判176ページ。
フランス語版をベースにしているようで、脚注の位置と内容、著者紹介、ノンブルの形、モノクロの構成等同じ。
裏表紙は変更され、一番右の女の子は、日本語版、フランス語版を含め初めて出現した。




自殺サークル / 太田出版 / ISBN : 978-4-7783-2071-3 / 952円 + TAX
2008/12/1
脚本・作画 : 古屋兎丸
原案 : 園子温
スタッフ : 松茂良毅、庭谷純治、えりちん、コザキユウスケ 
ブックデザイン : chutte
編集 : 上村明、両角織江 

ソフトカバー A5判 168ページ
奥付に「本作は、ワンツーマガジン社より2001年に発行した作品を加筆修正の上、復刊したものです」とある。 

表紙、裏表紙はワンツーマガジン社版冒頭のカラーイラストページを加工して使用。
表1、4は加工して顔の歪んだ小夜と京子。冒頭のタイトルページ、イラストページは削除され、表紙をめくると本文ページが始まる構成(なのでタイトルを記述したページが本文にない)。
ワンツーマガジン社版の交換日記をベースにしたと思われる、大学ノート風のメタファーはすべて削除。章の始まりにあったノート風のページも削除され、ページ番号と同じ、手書きの文字で置換えられている。

ブログ(2008.11.23 「自殺サークル」新装版)によると、
「ポイント 1.ライチやインノサン等いつもデザインしてくれてるchutte氏の素晴らしい装丁。ポイント2.ほぼ全ページにチョコチョコと手入れてます。「なんだよ!?この服のしわ!」とか過去の自分に文句言いながら。ポイント3.えーと・・・中のデザインも素晴らしいchutte氏 (chutte氏ばっかじゃん!)」


フランス語版・ドイツ語版について

ここではページ下の脚注と、末尾の著者紹介を機械翻訳+意訳で訳出します。ページ番号が日本語版と異なるのは、冒頭のイラストページにもページ番号を振っているためです。なお、ドイツ語版はフランス語版をベースにしているようで、内容は同じです。

P.22 (日本語版 P.16)
日本では、学校の再開は4月。

P.35 (日本語版 P.29)
HAIKYO.COM : 廃墟.COM
KOMORI は、”コウモリ” の意。

P.37 (日本語版 P.31)
「徒然草」は兼好法師による日本文学の古典

P.118 (日本語版 P.112)
聖バレンタインデイに、日本では、女の子が好きな男の子にチョコレートをプレゼントします。近くの男の人にも、期待されているからという理由で配られますが、これは一般に義理チョコといわれます。

P.130 (日本語版 P.124)
「紫式部日記」より

P.161 (日本語版 P.155)
「ジャニーズ」は、美少年で構成された歌手や俳優をマーケットに送るエージェンシー。有名な男性バンド SMAP が代表で 草薙はそのメンバー。

P.162 (日本語版 P.156)
長谷川町子の同名のマンガの主人公。

著者紹介

注意 : フランス語版には「Marieの奏でる音楽」と同様の著者紹介が付属しますが、内容は最後の2センテンスが異なります。

1968年生まれ。通常と異なり、豊富な芸術経験の後にマンガ界に入る。美大で学ぶが油絵をあきらめ、彫刻や芝居に傾倒、舞踏や体を使った表現に興味を抱く。1994年、スタイルやストーリーテリングの約束事について知らないままマンガを描き始め、「Palepoli」を伝説の前衛誌「ガロ」に掲載。4コマギャグ漫画を通じて、ユーモア、詩的、不条理など様々なシーンでのグラフィック表現を試みる。たとえば、いたずら好きの幽霊が作品を駄目にする話では、ページの上に乱暴(指の痕や落書き)するといった具合。強力なオファーもあって、「ガロ」とのコラボレーションと並行しながら「ヤング・サンデー」など成人向け漫画へも進出。1998年には同誌で「ショートカッツ」を連載。一転して、ナンセンスなユーモアと、女子校生、空想の産物、テディベアなどポップで「キュート」なジャパニーズ・カルチャーのシンボルを描く。当然ヒロインも、純真だったり、ひねくれていたり、ロボットだったり、殺し屋だったり、宇宙人だったり …。全篇ジャパニーズカルチャーに浸ったこの作品は、意外にもアメリカで翻訳出版される。2000年には「ガーデン」「Wsamarus 2001」「プラスチックガール」を出版。Sakkaコレクションにも収録された「Marieの奏でる音楽」では一転、伝統的な描画やストーリーテリングが幻想的な哲学に彩られた。2002年、スリラー風味の「自殺サークル」では再びお得意の世界、女子校生の内面世界へ向かう!


映画版「自殺サークル」

兎丸さんの漫画は、映画版の漫画化ではありません。逆に、映画も、兎丸さんの漫画の映画化ではありません。兎丸さんの言葉によると「かなりのインパクトがあり様々な物語を喚起するそのタイトルと、衝撃的な冒頭のシーンからイメージを僕なりに膨らまして話しを作っていきました。」そうです(あとがきより)。

内実は「原作はあるけど、あまりにもあの映画は矛盾点が多すぎて、そのままでは漫画にはできなかった。園さんも冒頭のシーン以外はストーリーを変えていいというので、オリジナルのストーリーを考えました。」(永江朗著「平らな時代」より)ということだったようです。

なお園子温監督の続編「紀子の食卓」では、兎丸さんが出演しています(喫茶店でサークルを説明する男)。

データ

監督・脚本: 園子温
出演: 石橋凌、永瀬正敏、さとう珠緒、野村貴志、宝生舞、ROLLY、嘉門洋子、萩原明、余貴美子、迫英雄、麿赤兒
2001年東京国際ファンタスティック映画祭出品 / 2002年ロッテルダム国際映画祭正式出品
2002年 / 日本 / 35mm / カラー / ビスタサイズ / モノラル / 99分

園子温ドットコム 公式ウェブサイト : http://www.sonosion.com/
「自殺サークル」のページ : http://www.geocities.jp/anchorsline/film/jisatsu/index.html


関連記事

タコシェオーナーによる「自殺サークル」解説 (2002/03/12)、サイン会の様子 (2002/3/25)
http://www.tacoche.com/diary/nikki02.03.html


関連URL

ワンツーマガジン社版の末尾には「死者たちの掲示板は本当にあります。」として http://mituko.org/ が紹介されていますが、 現在(2008/12/31)サイトはクローズされ、ドメイン名は無効になっています(ドメイン管理会社のページに転送される)。

– ワンツーマガジン社の紹介ページ
http://www.onetwomagazine.jp/publication/comic/index.html

– フランス語版の紹介ページ (リンク切れ?)
http://www.sakka.info/isbn/2-203-37332-6

– ドイツ語版の紹介ページ
http://www.schreiberundleser.de/index.php?main_page=index&cPath=30#tag70

English

First appearance of contents

  • newly written for this book

Book data




 
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Jisatsu Circle / ONE TWO MAGAZIN-SHA INC. / ISBN : 4901579096 / 1140 Yen + TAX
20 March 2002

Based on the movie of Shion Sono’s Jisatsu Circle
Story and Cartoon: Usamaru Furuya
Staff: Yoshiki Matsushige, Junji Niwaya, Erichin, Yusuke Kozaki
Book Design : Akira Saitoh (Veia) Miyuki Yamaguchi (Veia)
web creator: saori
Editor/Production: Norikazu Nakata(I.N) Taro Marukoh(I.N) Akihiro Kawaguchi
Jisatsu Circle Production Commitee
Cooperation: D[di:], Kohji Katada(East Press), Kazunari Eifuku, Tomono Yamamura

Softcover A5 size 168 pages
Omote1 and Omote4 were designed as like as notebook. The number of sheets was printed as “165 sheets”, which is the real page number, and written as FURUYA with similar font face with KOKUYO, Japanese famous stationery product company.
As an promotion, original post card of Saya was enclosed.

This is Usamaru-san’s original story, though credit says “based on the movie”. Director Sono seemed to ask Usamaru-san to write his own Jisatsu Circle that can be completely different from the movie.
Tobira has a captured photo from the movie. The beginning 3 pages are printed in color.

Le cercle du suicide / Casterman / ISBN : 9782203373327 / 9.95 EUR
2005/8/26
Traduction : Naomiki Sato et Marie-Saskia Raynal
Adaptation graphique : Caroline Delavault

French edition. Soft cover. A5 size 176 pages.
Tobira page of original Japanese edition, which had a captured photo from the movie, was deleted. The top color pages are printed in monochrome, though stuffed animal was printed in color at the book cover in back.
All cryptic graffities at the Tobira page of each chapter was replaced by childish (elementary school level?) illustration. It gives me different impression than Japanese. Newly drawn for this edition?

Der Selbstmordclub / Schreiber & Leser / ISBN : 3937102531 / 14.95 EUR
2006/10

German edition. Soft cover. A5 size 176 pages.
It seems to be based on French edtion. Location and content of footnotes, aurthors introduction, format of page number, page layout are the same. 
The back cover was changed. The rightest girl appeared for the first time.


About French edition, German edition

These are footnotes of French edition / German edition. Page number is diffrent from Japanese edition because it includes the illustration page at the beginning. 

P.22 (Japanese edition P.16)
Japanese school starts at April.

P.35 (Japanese edition P.29)
HAIKYO.COM : RUIN.COM
KOMORI means Bat in Japanese.

P.37 (Japanese edition P.31)
Tsurezuregusa is Japanese classical literature written by Kenko Houshi

P.118 (Japanese edition P.112)
In Japan, the day of the St. Valentine’s day, the girls offer chocolates to the boys whom they love, also to the men of their entourage because they appreciate them, that is to say by social obligation.

P.130 (Japanese edition P.124)
From Murasaki Shikibu Nikki (diary of Murasaki Shikibu)

P.161 (Japanese edition P.155)
gJANNY’ Sh is an agency of singers and actors consisted of the beauty boys whom it launches on the market. like famous the servant boys-band SMAP. Kusanagi is member of SMAP. 

P.162 (Japanese edition P.156)
Main character of the same named manga drawn by Machiko Hasegawa.


Movie Jisatsu Circle

This Usamaru-san’s maga is not manga version of the movie. Also, the movie is not movie version of the manga. Usamaru-san says “I made my own original story from its title that has large impact and raises various stories, and the shocking first sequence.” (from aurthor’s note)
Usamaru-san appears in the “Noriko no Syokutaku”, sequel of “Jisatsu Circle”. The man who describes the circle at the coffee shop.

film data

Director & Screenplay: Shion Sono
Cast: Ryo Ishibashi, Masatoshi Nagase, Tamao Satoh, Takashi Nomura, Mai Houshou, Rolly, Yohko Kamon, Akira Hagiwara, Kimiko Yo, Hideo Sako, Akaji Maro
2001 Tokyo international fantastic film festival exhibit, 2002 Rotterdam internation film festival exhibit.
2002, Japan, 35mm, Color, vista size, Mono, 99 mins.

Shion Sono Dot Com Official Web Site : http://www.sonosion.com/
Page of Jisatsu Circle : http://www.geocities.jp/anchorsline/film/jisatsu/index.html


Reference Articles

TACO che owner’s comment for Jisatsu Circle(12 March 2002), event report of signing event (25 March 2002).
http://www.tacoche.com/diary/nikki02.03.html


Reference URL

Japanese edition introduce http://mitsuko.org/ as “The BBS of dead is alive” but the link is not found as of 12 February 2007.

– Introduction of ONE TWO magazinesha
http://www.onetwomagazine.jp/publication/comic/index.html

– Introduction of French edition
http://www.sakka.info/isbn/2-203-37332-6

– Introduction of German edition
http://www.schreiberundleser.de/index.php?main_page=index&cPath=30#tag70